ESSAYS 
 


■調布まちづくりの会 その2

7/29に調布まちづくりの会の集まりがありました(月に1回の定例会です)。
議題は7月半ばに行なった地域別説明会の結果報告とまちづくりの会の今後の進め方です。

地域説明会(通称出前説明会)

今回初めての試みとして約400ある市内の自治会(いわゆる町内会です)あてにお誘いの連絡をしたこともあって、平日の夜にもかかわらず東西南北4地域合計で150人近い参加者がありました。このことは今後の会の広報の仕方を考えるヒントになるかもしれません。また、その結果今回のまちづくりの会の参加者は今までになく多く、盛況でした。

地域別説明会ではどうしても特定の地域の特定の場所の問題が話に上がります。「うちの前の道路に歩道を作ってくれ」や「駐輪場をどうにかして」といった話です。残念ながらまちづくりの会は、まだ、個別の問題に入っていってどうこう出来るような力はありませんし、それがこの会の役割なのかどうかもわかりません。どちらかというと個別の問題はその地域の人たちが考えていくべきことで(もちろんまちづくりの会のメンバーが個人的に自分の住んでいる地域について活動していくことはありえます)まちづくりの会は地域と行政の接続部分をになうべきではと個人的には考えています。

行政に対する住民の不満でよくきかれるのは役所が勝手に進めて住民の声を無視しているというものです。
確かに行政にはなるべく情報は出さないようにしようという雰囲気が無いわけではありません(個人差はあります)。しかし一方で住民側の意見も、身勝手で現実的でない、あるいは他の住民の立場を考えていないことがあるように思います。僕は建築設計という仕事柄、集合住宅等の計画の際の近隣説明会に説明する側として出席することがありますが、その時には逆に文句を言われる側に立つこともあります。そこでは例えば100%適法の13階建てのマンションを9階建てにしろといった無茶な意見を平気で言う人が結構います。これでは、出来る範囲で対応しようという気持ちすら無くさせてしまいます。

これは、まちづくりの会の主要なテーマのひとつでもありますが、「合意形成」の仕方を行政も市民ももっと学ぶ必要があるのではないでしょうか。非常に基本的なことではありますが、いろいろな立場の人が時間をかけて、それぞれの意見を出し合って、初めて相手の発言の背景や根拠を理解することができるのです。この点に関しては近道は無いと思います。そして、行政の人や自分と意見の違う人でも相手のことを知れば知るほど意外に理解できるものです(だからと言って全面的に賛成するということではありません)。

話が少し横道にそれてしまいましたが、今回の地域説明会は小さな一歩かもしれませんが、その一歩を踏み出したという意味で成功であったのではないかと思います。まちづくりの会としては今後も呼ばれればできるかぎりこの地域説明会を開催していくつもりですので気軽に声をかけて下さい。

近いところでは調布市北部公民館で9月下旬に行なう予定があります。


まちづくりの会の今後の進め方

そもそも調布のまちづくりの会は平成4年の都市計画法改正によって市町村の都市計画に関する基本的な方針の策定が義務づけられたことが始まりです。その基本的な方針というのが5月末に発表された調布市都市計画マスタープランというわけです。極端な言い方をすればまちづくりの会はこの都市計画マスタープラン作成の委託先として作られ、その完成とともにその任務を終えたのです。しかし前にも書いたように都市計画マスタープランはあくまでもマスタープランでありそれを生かすも殺すも今後の活用次第ですし、まちづくりの会の参加者にも行政にもここまで育ったこの会をこれで終わりにしてしまうのはもったいないという思いがあります。

ではこれからどういう活動が出来るのかということが話し合われました。例えば市内の個別のテーマ(例.36m道路、シンボルロード、調布南口の利用法、景観問題等々)に分かれて、分科会形式で進めていくのか、ひとつのテーマを取り上げて全員で話し合っていくのか、といったことです。

まちづくりの会は今白紙に近い状態です。やらなければならないことは何もありません。逆に言えばやりたいと思うことは何でもやれる可能性があります。この「今後の進め方」はとても1回の話し合いで決まるはずも無く、次回は8/19、19:00より市役所の2階であります(この時間市役所は閉まっているので1階入口からでないと入れません)。興味のある方は是非参加して見てください。

1996/08/17

これはまちづくりの会の公式な文章ではなく文責は筆者にあります。