ESSAYS 
 


調布まちづくりの会 その4


10月7日の総会を経て調布まちづくりの会は総勢55名で新たなるスタートをきりました。さらに、ここ1、2週間で具体的なテーマ毎に分かれた分科会も立ち上がり始め、ようやくまちづくりの会本来の活動に戻った感じです。

今動きはじめているテーマは、

緑の基本計画−調布市が進めている緑のマスタープランに対してまちづくりの会としても発言をしていこうというもので、緑のマスタープラン策定委員会にはまちづくりの会のメンバーもひとり参加しています。

公共ミニバス−調布市の中で鉄道からも既存のバスールートからも外れた地域に公共ミニバスを走らせる計画があるのですが、その計画に対して市民の立場から意見を述べていきます。

沿線まちづくり−調布市の大動脈京王線の国領・布田・調布の3駅周辺を中心とした地域のまちづくり計画が市の主導で進んでいるのですが、そのことについて話し合って行こうというものです。

シンボル道路−調布駅を挟んで多摩川から深大寺まで計画されているシンボルロードというかなり具体的な計画があるのですが、この計画について考えていきます。

景観ガイドライン−近い将来調布市でも策定されるであろう景観ガイドラインについて話し合っていきます。

市民フォーラムー市内にいくつもある市民団体の横のつながりとして市民フォーラムを作ろうという動きがあり、そのことについて検討していきます。

これらの他に、電通大福田研究室と共同でホームページや地域情報化のことを検討したり、まちづくりの会の活動に有効な道具であるパソコンの講習会を開く計画などが進んでいます。





電通大福田先生を交えての勉強会






今日は景観ガイドライン分科会の集まりがありました。会のメンバーでもあるまちづくりコンサルタントの大和田さんが一般的な景観ガイドラインや景観条例の策定のされ方を解説したあと討論に入りました(といっても討論というよりは各自思ったことをざっくばらんにしゃべるという感じです)。

話し合い半ばで「そもそも景観ガイドラインや景観条例というものは必要なのだろうか」という意見が出ました(出したのは僕です、これは設計屋によくある疑問かもしれません)。つまり、具体的な規制内容を含まないガイドラインは実効力がないし、条例は限度を超えた私権の制限につながる可能性があるからです。日影規制や敷地に対する建物の大きさを制限する建蔽率・容積率・斜線といった建築基準法で扱うものに比べて「景観」というのは各自の価値観や好みという曖昧なものが大きく関係してくる分、条例などの明文化された規則になり難いように思います。建物はその前を通る人も目にするのだから私権が制限されるのは当然だというのは正論です。しかし建築基準法や都市計画法で既に規制されているのにこれ以上規制を掛ける意味が本当にあるのでしょうか。

前述のように、調布まちづくりの会はこれから様々な具体的テーマに入っていきます。考えてみるとそのうちの多くは「私権の制限」という問題が裏に潜んでいます。これはまちづくりの宿命かもしれません。まちづくりの会の中でも様々な立場の人がいます。そういった立場の違いを超えていかに合意形成をしていくかが今後の共通課題となりそうです。

1998/11/13

これはまちづくりの会の公式な文章ではなく文責は筆者にあります。