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設計事務所って何をしてくれるところ?

設計事務所の特徴は大きく分けると主に次の3つがあります。

きめ細やかで詳細な設計
ひとつの建物に関する与条件というのは様々です。建て主も違えば敷地も違うからです。広々とした空間が好きな人もいればこじんまりとした洞窟のような空間が好きな人もいます。密集した地域に計画される場合もあれば公園に隣接した敷地に計画される場合もあります。ハウスメーカーのように担当者が同時に5〜10もの計画に関わっているとしたらそういった細かい条件にどこまで対応することができるのでしょうか。

一方このことは裏を返せば、設計事務所に依頼すると手間がかかるということを意味しています。ハウスメーカーに依頼をした場合をご想像下さい。例えば洗面台の蛇口を決めるにしてもハウスメーカーの場合選択肢はないか、あっても2、3でしょう。ところが設計事務所に依頼した場合その選択肢はほとんど無限にあります。つまり、この3つの中のどれにしますか、ということではなくどんな蛇口が欲しいのか、必要なのかというところから始まるからです。ですから結果として国内大手メーカーの普及品になることもあれば、建て主がアンティークショップで見つけてきたものになることもあるわけです。こういったことは建て主にとっても設計者にとっても大変ではありますが楽しいことでもあります。

建設工事費のコントロール
建設工事費の見積りを取るためには詳細な図面が必要です。例えばカメラを買うのにそれが使い捨てカメラなのか高級一眼レフカメラなのかを知らずにお金を出す人はいないと思いますが、簡単な仕様書と間取り図程度で工事契約を結び建物を建てようというのはこれと同じことです。私たちは一般的な木造住宅であっても通常30枚以上の詳細な図面を作成します。

そのような詳細な図面をもとに見積りを依頼しますので建設会社が作成する見積書も大変細かくなります。しかしそのような詳細な見積書を一般の建て主が理解しチェックするのはかなり困難です。そこで私たちは見積り金額が適正であるかどうか、図面通りに見積もっているかどうかをチェックします。また予算をオーバーしてしまった場合には予算内に収まるように金額の調整や設計内容の再検討をします。

現場監理−設計施工分離
3番目は建て主の側から建築工事をチェックする「現場監理」です。これは建設会社の社員が行なう現場監督と言葉は似ていますが全く異なります。私たちが行なう監理の目的は工事が図面通りに出来ているかをチェックするということです。設計図の意図が正確に理解されていないということもありますし建設会社側の理由で図面とは異なる工事が行なわれることも無いわけではありません。立場を考えると監理を建設会社の人間が行なうというのはあり得ないことで、建て主あるいは建て主の代理である設計者が行なうことです。これがいわゆる設計施工分離です。また、着工後の変更や予期せぬハプニングに対応していくことも設計事務所の仕事です。